このページでは、データ復旧サービスを利用する際に起こり得るトラブルと、その防止策についてまとめています。
データ復旧サービス利用時のトラブル事例
高額な料金請求
「ウェブサイトでは低価格と記載されていたのに、見積もりで高額な費用を提示された」「結果に関係なく、調査費や作業費として数十万円を請求された」など、データ復旧サービス利用時に高額な料金を請求されるケースがあります。中には、顧客の知識不足やデータにアクセスできない焦りを利用し、高額な契約を迫る悪質な業者も存在します。
対策:
- 成果報酬制を採用している業者を選ぶ。
- 依頼前に料金を確認し、特に復旧失敗時の料金や「成功」の判断基準を確認する。
- 複数の業者から見積もりを取る。
HDDの故障悪化
「診断時にHDDを解体され、故障が悪化した」「業者の専門知識不足で、復旧作業中に故障が進行した」など、データ復旧に失敗し、HDDの状態が悪化するケースもあります。故障が進むと、データ復旧がさらに難しくなり、費用も増加する可能性があります。
対策:
- 金額だけでなく、技術力や実績を重視して業者を選ぶ。
- 専門ツールや設備が整っているか、官公庁や大手企業との取引や技術提携があるかを確認する。
- 対面で診断を受け、作業の丁寧さや知識レベルを確認する。
HDDデータの情報漏洩
「復旧に必要な範囲を超えてHDD内のデータを無断で閲覧された」「セキュリティ体制の不備で第三者からハッキングされた」「データを持ち出された」など、HDDデータの情報漏洩が発生する可能性もあります。
対策:
- セキュリティ水準の高い業者を選ぶ。
- ISO27001やPマーク、ISO27017などの認証を受けているか確認する。
- 作業後にデータ消去証明書を発行しているか、設備に監視カメラや入室制限があるかなど、セキュリティ体制を確認する。
料金・HDDを人質化
「復旧失敗にもかかわらず、前払いした料金が返金されない」「料金を支払わない限りHDDを返却しないと言われた」など、料金やHDDの返却に関するトラブルも考えられます。こういった業者は契約書に小さく復旧できない場合でも代金の返金が出来ない旨が記載されています。トラブルにあった場合には消費者庁や協会が対応してくれるので、そちらに相談なさることをおすすめします。
対策:
- 成果報酬制を採用している業者を選ぶ。
- 規模の大きい業者を選ぶ。
- 返品や返金のルールを十分に確認してから依頼する。
データ復旧トラブルを防ぐ方法
信頼できるサービスプロバイダーかどうかを見極める
データ復旧に関するトラブルを防ぐには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。データを早く復旧させたい焦りは理解できますが、まずは落ち着いて業者の信頼性を確認しましょう。
方法:
- 実際にその業者を利用した人の口コミや評判を参考にする。
- 電話相談を利用して、信頼できる業者かどうか判断する。
ただし、口コミや評判にはサクラの可能性もあるため、良い評判と悪い評判の内容が極端に異なる業者は避けた方が無難です。また、見積もり後に料金を水増しされるトラブルというものはほとんど存在せず、見積り時に想定よりも見積金額が高額であることや、代金を支払ったにも関わらず、復旧したデータがほとんど壊れていたり、システムファイルの復元にとどまることによって顧客体験を悪いものとしているケースがほとんどです。